昨日の晩、0時近い頃、サイト更新だけやっておきました。
23時半頃とかいう、日付変わりもいいところだったので、
更新日はあえて今日。たかだか残り30分だけのために、
「6月8日」と表記するのは、どうも間違ってそうですし。
トップ絵に起用したのは、30分そこらで描いた落書きに近いコナン。
子供の頃から習ってるエレクトーンの先生がいるのですが、
結構前から私のコナン好きは知ってます。
そのため、毎年の年賀状は、コナン年賀状を送ってる一人でもあります。
でまあ、経緯は色々ありまして、その先生に習ってる別の生徒の方と、
私の話をよくするらしく、その話の中で、その生徒さんもコナンがそこそこ好き、
ということが発覚したそうな。その際に、私の話をしたところ、コナン頼まれた。
ということがありまして、その時に描いた進呈コナンをトップ用に加工してみました。
スキャンする時間がなかったので、デジカメでイラスト撮ったために、
上の方に、変に影がついてしまったので、それの対処をどうしようか…
と悩んだ結果、誤魔化しっぽく、微妙に色を付けた感じに編集。
調子良い時は、そこそこ満足行ったイラストを、30分程度で描けるんですが、
どういうわけか、記念イラスト云々になると、そうスイスイ描けないんですね…orz
もういっちょ。
結託5章を上げたわけですが、今サイトに上がってるのは原本じゃありません。
原本は、協力者が既に登場してるパターンです。以前までは、この協力者を
登場させる気でいたのですが、最近は別にどっちでも良いんじゃないかとか、
むしろいない方がスピード感や危機感出るかもしれないよなー、とか思いだしたので、
協力者の有無はどうなるやら分かりませんが、何にせよ5章に関しては
パターンが2パターンあります。協力者登場版を未公開にするのも、
書いた本人からするとちょっと寂しいので、細々と公開してみます。
今後登場するかもしれない協力者が、誰かというのを知りたくない方は
読むのはあまりお勧めしません。ネタバレOKよ~vという方はどうぞ。
因みに、話の経緯分からない方は、ブログ横の「求めない結託」より
過去の1章~4章が読めるかと思いますので、そちらを先にどうぞ。
変更・微変更部分のみ載せます(前半展開同じなので)
青部分は順序入れ替わってるのと、展開的に少々異なってる部分です。
(それ以外は、公開時に変更した箇所)
閑散とした街中の一角にある一本の道路。そこではつい先日交通事故があった場所でもある。まだ残っている現場検証の跡を眺めてから、コナンは腰を上げる。同時に辺りを見渡すと小さく息を吐き出した。
(さすがに何も残ってねーが……)
まずは右を、次に左を向いて現場付近の景観を確かめる。その際、遠目に車がこちらへ向かっているのが見えた。それ以外は、一軒家が立ち並ぶ一般の住宅街の道路を何ら変わりない。――特別見晴らしが悪いとも言い難いのだ。
(妙は妙だな……)
そう思って息をつくと、虚空を見上げた。
(こんな状況なら、事故で済ますか普通……?)
少なくとも快斗から「警察が事故と処理した」とは聞いていない。しかし、わざわざ自分の宿敵に頭を下げる形で事件解明の依頼をしているのだ。警察が既にこの件を事件として扱っているのなら、何も頭を下げてまで依頼する必要もないだろう。それを考えると、警察はこの件を事故と処理し、捜査を終えている可能性が高い。
(……それに一番不審なのは――)
再度腰を下ろしたコナンの背後で、車のクラクションが短く鳴った。その音に慌てて脇へ避けるコナンだが、奇妙なことにその車は停まったまま動かない。しかめ面で不思議そうに首を傾げていると、車のウィンドウが下り、運転手の顔が現れた。
一方、その頃快斗は中森の自宅付近にいた。とりあえず、監視や警護は母親と寺井に任せてやってきたのだ。昨日コナンから、今回の件と脅迫状の件の関連を確かめる方法を聞いたのは良いが、「やり口がまるでコソ泥みてーなもんだから、テメーにはぴったりだろ」と、事実関連を確かめる方法は自分に任せられた。その際、警備はどうするのかと問うてみても「30分もありゃ充分じゃねえか」と一蹴されるばかりである。
(つーか、コソ泥じゃねえっつーんだよ。大体!家の長から鍵借りて来てんのに、なーにが泥棒だっての!)
そもそも自分は泥棒でなく怪盗なんだよ!と毒づきながら、中森の家の門扉を開ける。その足で、郵便ポストを覗くが中には何もない。
(……あれ?)
予想外の出来事に、快斗は首をひねりつつも、中森から渡された鍵で玄関の扉を開ける。娘である青子に引き連れられ、子供の頃から今に至るまで、何度も出入りしたことのある家だ。間取りや、何処に何があるのか程度は当然頭に入っている。
「お邪魔しまーす」
誰もいないのは分かっているが、小声でそう言ってから靴を脱いで中へと上がりこむ。その行為は、家主である中森に了承をもらった上なのだが、歩く足は静かにゆっくりと動いている。自分のその行動に気付いて快斗は、苦笑いした。
「……って、これじゃホントの泥棒みてーじゃねーか。何で俺が萎縮しねーとなんねーわけ?」
コナンが傍にいればすぐさま「事実だろ」と返されそうなものだ。気を取り直してリビングへ向かうと、出入り口付近に置いてある電話を確かめる。光っている留守電ボタンを見つけると、満足気に笑った。
「お。こっちは予想通りか」
もう一つの当てには望みがある、と、快斗は留守電ボタンを押した。
玄関の鍵を閉めながら、快斗は不意にため息をもらした。
(探偵君の発言から言えば、しねー方が良いとは思うけどな。でも警部が動けねーなら仕方ねーわけで……)
現状を知れば、融通の利かない探偵が見せる反応は先に予告していた通りであろう。自分が置かれている状況を思うとおのずとため息がもれる。
(……今もそうだけど、探偵に依頼した時点で自分の首絞まってんだよな。てか何でわざわざ危ない橋渡ってんの?俺)
そう思い起こしてはまたため息をつく。肩を落としがちに後ろを振り返ると歩行者の一人と目が合った。相手の顔に見覚えはあるもの名前が出てこない。
「あら。えっと……そうそう!快斗君!」
「へ……?」
相手は自分を覚えているせいか、こちらから名前を訊ねるのも少々心苦しい。何とか思い出そうと記憶を辿った。
「――ああ!探偵君の!」
「あら!なーに?こんな美人の存在を一時でも忘れてたわけ?」
「あ、いえ……すみません」
ようやく思い出したらしい快斗の態度に、有希子は意地悪く笑う。
「冗談よ。――そうだ!快斗君、お昼もう食べた?もしまだなら一緒にランチでもしましょうか。そこの本屋の駐車場で待ってる旦那も一緒だけどね♪」
「あ……」
車のウィンドウが下りた瞬間、2つの声がユニゾンする。
外から助手席を覗き込んだはずの有希子はそのまま運転席へと視線を動かした。
「何?拾ったの?優作」
「ああ。道端でな」
「……捨て犬かよ?」
自分を通り越して続けられた会話に、コナンは不平を鳴らす。
「あら、良いと思うわよ、可愛くて♪ ねぇ、コナンちゃん♪」
そう言うや否や、外から腕を伸ばして抱きついてきた。それにコナンは激しく暴れて抵抗するが、容易には解けない。有希子のすぐ傍で笑い声が聞こえたと思うと、その主がひょっこり顔を現した。
「――見方によっちゃマザコンみてーだぜ、探偵君♪」
「……殺すぞ、テメー」
「へぇ。仮にも殺人事件専門の探偵が、そんな暴言吐いて良いわけ?」
殺気に満ちたコナンにも慣れたもので、快斗は余裕を持って言い返す。だが、反論もできないその言葉に、コナンは小さく咳払いすると視線を車内へ戻した。
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工藤夫妻と黒羽一家に繋がりがあったという原作設定が出来てから、初の工藤夫妻参入探怪物。警視庁にあるデータを効率よく引き出す必要がある今後の展開に、一番動かしやすそうな人物を選出いたしました(笑)
結託に関しては、表向きのテーマが『一番まともな共同戦線話』です。ただ、根底にあるテーマは野郎共小説では珍しく『友情っぽいもの』だったりします。コナンが普段に比べて寛容なのもそのせい。(あくまでも『快斗』に対してですが。…むしろこの話のコナンは、『キッド』に関しては、いつになく容赦ないです)
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とか、そんな話。
これの続行版も、実はチラリと存在してたりします(6章出だし、ですね)