他人事ではないと思いたい

何かもう、触れるには今更かもしれませんが、
ニュージーランドの地震のニュース。
問題のビルから、遺体が発見された、
という報道される前から、ニュース見る度に泣きたくなる。

現地在住の方が被害に遭われたのはもちろんのこと、
現地に滞在してた日本人も被害に遭った今回の地震。
今回被災した日本人って、『観光客』と言うより、
『留学』に来た人達が多いじゃないですか。

娘、息子を心配して現地に向かった両親達が、
自分の子供のステイ先に行って、
現地でどんな生活してたのか、ホスト先の人達に聞いたとか、
そんな話聞く度に、もの凄く胸が痛くなる。

留学なんて大層なものじゃないですが、
高校時代2ヶ月間、イギリスに語学研修行った際、
ステイ先のホストマザーとこんな会話したことがあります。

「日本って地震多いんでしょう？怖くない？」
「確かに地震は多い方ですよね。
　でも大きい地震でない限り、まだ大丈夫ですよ」
「そう……やっぱり地震多いのね。
　……私は日本には住めそうにないわ」

ニュージーランドの地震発生後、この会話が頭から離れない。
私の場合、2ヶ月という短い間とは言え、
何事もなく無事に帰って来ましたが、
ステイ先で地震に遭って被災する、ということが普通にありえるんだな、
私は運が良かったのか。……当時、似たことあったらどうしてるだろう。

と、被災者の方々（助かった人も、救助待ちの人も）を、
勝手に当時の自分と置き換えてニュース見てしまって仕方ない。
だからこう、被災者本人や家族に感情移入して、
ビルから遺体発見、の文字見るだけで目に涙が溜まります。

だからこそ、救助待ちの家族、助けられた人達に対する
マスコミのたかりようが、有り得ない位に胸糞悪くなる。
特に足切断せざるを得なかった人に対しての言動。
サッカー部のキャプテンとか、どこかのテレビで見た。

「どんな気持ちですか」とか聞いてやるなよ！
視聴者がそんなコメント求めてると思うかよ。
本人だって、まだ救助されてない人の家族だって、
既に助かった人だって、皆辛くしかないの分かってるじゃん。

まだ助かってない自分の友人とか知人がいる状況で、
自分だけが助かったって、他の人のこと気になるでしょうさ。
「自分だけ先に助かってゴメン」って思う子もいるでしょうよ。
そんな人達に、「助かった時どう思いましたか」とか訊くなよ。

答えたコメント見ると思いますが、
マスコミや家族に気を遣ってコメントしてるの丸分かりだよ。
先の男の子のコメントとか特にそうじゃないか。
被災者の心えぐって満足とか、人としてどうよ、マスコミ。

人が亡くなったニュース（特に事故・事件の場合）の際、
関係者に対するマスコミのたかりように関しては、
いつになっても腹が立って仕方ないな。
答え決まってるんだから、そっとしといてやれよといつも思う。