※管理人は只今豚療養に付き病院にいます。本人は元気ですv
今日は予定通り携帯小説を。
次は早くて日曜かと思います~。
さて今からパパでも見てみるかな♪消灯21時ですが、電気点けて良いと言われてるのでそれに甘えて。
明日はコナン、鉄狸v
18時以降は一番人来ない時間なので嬉しいさ~v
=====================
模造紙には製図が描かれていた。○印もあれば×印も付けられている。その傍には建物の写真がいくつか置かれていた。製図と写真を比べては、製図に記号を書き込んでいく。時折首を傾げては書いた印を同色で塗りつぶした。
「――それじゃツメ甘めーと思うけど」
「…………え?」
背後から聞こえた声に、驚いて振り返る。相手と目が合うと、快斗は素知らぬ顔で机に置かれた製図を指さした。
「それキッドの逮捕計画だろ?」
「……どうしてそう思うのか訊かせてもらいたいところだね」
「んー?だって今度その建物に現れるって最近のニュースでよくやってんじゃん」
「でもそれが『逮捕計画』だとは――」
「そりゃ印描かれた見取り図目の前にすりゃーな。オメーが躍起になってキッド捕まえたがってんのは知ってますから♪」
「…………」
無言で睨み返してから何も言わずに快斗に背を向けた。
「あれ?終わり?」
「……僕は君と話をしているほど暇ではないんでね。大した用がないのなら話かけないでくれたまえ」
振り返らず言う探に快斗はため息をつくと肩をすくめた。
「ま、別に良いけど。……でも今の計画じゃ、どれだけ悩んでもキッドに逃げ道与えるだけだぜ?」
「…………キッドでないと言い張る君に何が分かるというんだい?」
「計画のずさん性?多分それ、見た人間半数以上が穴だらけって認めんぜ?」
「……生憎だが、君視点じゃアテにならないね」
「なら連れてきてやろうか?アテになりそうな奴」
怒る様子もなく言った快斗の言葉に探はようやく手を止めると、快斗を振り返った。
「さっき見つけたんだよ。そのテのことに頭切れる知り合い」
「……そんな知り合いが君にいるとは意外だね。まあ、君の尺度じゃたかが知れていそうだけど」
「……んなこと言ってりゃ殺されんぞ、オメー」
「――ともかく!このことで君のアドバイスは一切お断りだ!分かったなら早く帰ってくれないかい?」
面倒くさそうに睨む探に肩をすくめると、快斗はようやく探に背を向けた。
「ヘーイヘイ、分かりましたよ。――あ、そうそう……」
きびすを返しかけて、快斗はわざとらしく探を振り返った。
「窓際の警備員の配置と位置変えりゃ多少は――」
「黒羽君!」
「白馬探……?」
一通りの悪ふざけを済ませて快斗は休憩室に戻った。幸いにもまだ残っていたコナンに快斗は今の一件を話し始めた。
「……確かオメー捕まえようとしてる探偵だろ?」
「そ。俺捕まえようとしてる探偵にして、たまに顔合わせるクラスメイト♪」
「え……?」
快斗の言葉にコナンは読んでいた本から思わず顔を上げる。
「待てよ……。クラスメイトで探偵って……すぐ見当つくだろ。俺なら速攻で疑うぞ?」
「うわっ!怖っえーの!」
快斗は言いながら、目を見開いてわざとらしくおどけた。
「でもさすがにいい線つくな。俺が認めてねーだけで、向こうは確信持ってんな」
「おいおい……」
「でも向こうは自分が捕まえる立場にいない場合、情報提供してくれっけどな♪」
「…………そこまで行きゃ共犯だろ」
「大丈夫、大丈夫。俺認めてねーから、立ち聞きみたいなモンでしょ♪」
「あのなぁ……」
「――でさ、頼みなんだけど、その白馬を手伝ってほしいんだよね」
顔をしかめるコナンに快斗は素知らぬ様子で続けた。
「……手伝うって何をだよ?」
「計画立案。あのままじゃ俺がつまんねーから」
(全く……。どうして僕が、標的本人からアドバイスを受けなければならないんだい!)
そこまで落ちぶれたつもりはないと、幾度呟いたことだろう。――快斗が帰ってから、不満と悔恨が葛藤していた。自分でも納得行かない計画を指摘されたことが癪で仕方ない。探は難しそうに顔をしかめると、椅子の背もたれに深く腰掛けた。
(…………ん?)
気を落ち着かせようと目を瞑ったところでドアのノック音が聞こえ始めて、探はドアに目を向けた。
「――おや」
視線の先の珍しい相手に思わず声が出た。座っていた椅子から腰を上げると、ドアを開ける。
「コナン君じゃないか。どうしたんだい?こんなところで」
「あ、うん。書架に行こうと思って通りかかったら、白馬の兄ちゃんを見かけたから……」
途中で言葉を切ると、コナンは閲覧室の奥を覗いた。テーブルの一部が見えて、そこから模造紙の一部が見えている。
「邪魔……したかな?」
「え?あ、いや大丈夫だよ。煮詰まっていただけだから」
「……何やってたの?」
「キッドの逮捕計画だよ。何なら見ていくかい?」
「え?でも……邪魔じゃないの?」
「ああ。――それに君はキッドとの対決歴もあるし。何か気づいたら言ってくれて構わないよ。……少なくとも誰かよりは信用できるからね」
(誰か……ねぇ)
中に招き入れながら言った探の言葉に、コナンは苦笑いした。
(……まあ言いたい気持ちは分かるけどな)
「えーっと……」
コナンは空いてる椅子に乗ると模造紙を覗き込んだ。
「もしかして赤印がキッドの予想逃走経路で、青印が警備員とかの配置かな?」
「うん、そうだね。――ここの×印はキッドが狙っている宝石が展示される台の場所だよ」
そう言って探は模造紙を指差した。その周辺には警備員を示す青印が8個。窓際、出入り口近辺に13個。その他、ホール内の警備員や機動隊、刑事を含め、計231人。
「…………」
階毎にまとめられた模造紙をしばらく眺めてから、コナンは小さく息をついた。
(……まあ普通はそうだろうな。でもこれじゃ――)
「どうだい、コナン君?」
「うーんと……白馬の兄ちゃんは何かあるの?」
「……納得行ってないのは確かだね。キッドの進入口と思われる部屋にはセンサーが発生するよう指示は出しているんだが――」
言いながら、探は屋上と最上階の設計図の模造紙をテーブルの上に広げた。
「もちろん仕掛けたのは最上階。屋上の警備は5人。ドアの内側には8人隠れておくよう指示する予定になっている。だが問題はここなんだ」
腕を組んで難しそうにため息をつくと、探はコナンの隣の椅子に腰掛けた。
「警備体制としてはいつもあまり大差はない。それでキッドの犯行を阻止したこともあるが、捕まえてはいないのが事実だ。――何か新案を取り入れるべきだとは思うんだけどね……」
「…………盗らせちゃダメなの?」
「え……?」
コナンの言葉に、探は驚いて顔を上げた。新案と言えば新案だが、わざわざご丁寧に宝石を盗らせるのは本末転倒だろう。
「……まさか君はキッドの盗みを容認しようと――?」
「ある意味そうかな」
「いや、コナン君。彼はいわゆる泥棒なんだ。盗みを許すのは評価出来ない。彼の犯行を阻止し捕まえるのが――」
「うん、だからだよ」
頷きながら言うとコナンは建物の設計図が描かれた模造紙に視線をやる。
「この配置……進入や犯行時の阻止は出来るかもしれないけど、キッドが宝石盗んで逃走した時はどうなのかなって」
「……犯行後かい?」
「うん。――だってキッドが宝石盗んでもその後で本人捕まえれば阻止になるじゃない。だから犯行後の逃走経路に関しても強化したらどうかな?」
「――お!戻って来たな。どうだった?」
ドアが開き、コナンが入って来たのを見るや否やそう訊いた。
「案変えた?」
「……まあ多少な」
言いながらコナンは椅子に座ると快斗に仏語時点を渡す。
「あれ?訳手伝わないとか言ってなかった?」
「こうでもしねーと手伝わす気だろ?」
「………………容赦ねーな」
表情一つ変えず、淡々と言うコナンに、快斗は苦笑いして呟く。
「――ところで、変えたって言う案は主に逃走経路?」
「……堂々と訊くじゃねーか」
「内容まで訊いてねーじゃん。イエスかノーで良いし」
コナンは読み始めた洋書に視線を戻してページをめくった。
「俺はオメーと対峙すんの、大概犯行後だからな」
「……澄まして言う割に捕まえたことねーよな?」
誇らしげに言った快斗の言葉に、コナンは眉を上げた。咳払いと共に、本を閉じると快斗を見た。
「次の犯行、死んでこいよ」
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探の口調がよく分からないorz
今日は予定通り携帯小説を。
次は早くて日曜かと思います~。
さて今からパパでも見てみるかな♪消灯21時ですが、電気点けて良いと言われてるのでそれに甘えて。
明日はコナン、鉄狸v
18時以降は一番人来ない時間なので嬉しいさ~v
=====================
模造紙には製図が描かれていた。○印もあれば×印も付けられている。その傍には建物の写真がいくつか置かれていた。製図と写真を比べては、製図に記号を書き込んでいく。時折首を傾げては書いた印を同色で塗りつぶした。
「――それじゃツメ甘めーと思うけど」
「…………え?」
背後から聞こえた声に、驚いて振り返る。相手と目が合うと、快斗は素知らぬ顔で机に置かれた製図を指さした。
「それキッドの逮捕計画だろ?」
「……どうしてそう思うのか訊かせてもらいたいところだね」
「んー?だって今度その建物に現れるって最近のニュースでよくやってんじゃん」
「でもそれが『逮捕計画』だとは――」
「そりゃ印描かれた見取り図目の前にすりゃーな。オメーが躍起になってキッド捕まえたがってんのは知ってますから♪」
「…………」
無言で睨み返してから何も言わずに快斗に背を向けた。
「あれ?終わり?」
「……僕は君と話をしているほど暇ではないんでね。大した用がないのなら話かけないでくれたまえ」
振り返らず言う探に快斗はため息をつくと肩をすくめた。
「ま、別に良いけど。……でも今の計画じゃ、どれだけ悩んでもキッドに逃げ道与えるだけだぜ?」
「…………キッドでないと言い張る君に何が分かるというんだい?」
「計画のずさん性?多分それ、見た人間半数以上が穴だらけって認めんぜ?」
「……生憎だが、君視点じゃアテにならないね」
「なら連れてきてやろうか?アテになりそうな奴」
怒る様子もなく言った快斗の言葉に探はようやく手を止めると、快斗を振り返った。
「さっき見つけたんだよ。そのテのことに頭切れる知り合い」
「……そんな知り合いが君にいるとは意外だね。まあ、君の尺度じゃたかが知れていそうだけど」
「……んなこと言ってりゃ殺されんぞ、オメー」
「――ともかく!このことで君のアドバイスは一切お断りだ!分かったなら早く帰ってくれないかい?」
面倒くさそうに睨む探に肩をすくめると、快斗はようやく探に背を向けた。
「ヘーイヘイ、分かりましたよ。――あ、そうそう……」
きびすを返しかけて、快斗はわざとらしく探を振り返った。
「窓際の警備員の配置と位置変えりゃ多少は――」
「黒羽君!」
「白馬探……?」
一通りの悪ふざけを済ませて快斗は休憩室に戻った。幸いにもまだ残っていたコナンに快斗は今の一件を話し始めた。
「……確かオメー捕まえようとしてる探偵だろ?」
「そ。俺捕まえようとしてる探偵にして、たまに顔合わせるクラスメイト♪」
「え……?」
快斗の言葉にコナンは読んでいた本から思わず顔を上げる。
「待てよ……。クラスメイトで探偵って……すぐ見当つくだろ。俺なら速攻で疑うぞ?」
「うわっ!怖っえーの!」
快斗は言いながら、目を見開いてわざとらしくおどけた。
「でもさすがにいい線つくな。俺が認めてねーだけで、向こうは確信持ってんな」
「おいおい……」
「でも向こうは自分が捕まえる立場にいない場合、情報提供してくれっけどな♪」
「…………そこまで行きゃ共犯だろ」
「大丈夫、大丈夫。俺認めてねーから、立ち聞きみたいなモンでしょ♪」
「あのなぁ……」
「――でさ、頼みなんだけど、その白馬を手伝ってほしいんだよね」
顔をしかめるコナンに快斗は素知らぬ様子で続けた。
「……手伝うって何をだよ?」
「計画立案。あのままじゃ俺がつまんねーから」
(全く……。どうして僕が、標的本人からアドバイスを受けなければならないんだい!)
そこまで落ちぶれたつもりはないと、幾度呟いたことだろう。――快斗が帰ってから、不満と悔恨が葛藤していた。自分でも納得行かない計画を指摘されたことが癪で仕方ない。探は難しそうに顔をしかめると、椅子の背もたれに深く腰掛けた。
(…………ん?)
気を落ち着かせようと目を瞑ったところでドアのノック音が聞こえ始めて、探はドアに目を向けた。
「――おや」
視線の先の珍しい相手に思わず声が出た。座っていた椅子から腰を上げると、ドアを開ける。
「コナン君じゃないか。どうしたんだい?こんなところで」
「あ、うん。書架に行こうと思って通りかかったら、白馬の兄ちゃんを見かけたから……」
途中で言葉を切ると、コナンは閲覧室の奥を覗いた。テーブルの一部が見えて、そこから模造紙の一部が見えている。
「邪魔……したかな?」
「え?あ、いや大丈夫だよ。煮詰まっていただけだから」
「……何やってたの?」
「キッドの逮捕計画だよ。何なら見ていくかい?」
「え?でも……邪魔じゃないの?」
「ああ。――それに君はキッドとの対決歴もあるし。何か気づいたら言ってくれて構わないよ。……少なくとも誰かよりは信用できるからね」
(誰か……ねぇ)
中に招き入れながら言った探の言葉に、コナンは苦笑いした。
(……まあ言いたい気持ちは分かるけどな)
「えーっと……」
コナンは空いてる椅子に乗ると模造紙を覗き込んだ。
「もしかして赤印がキッドの予想逃走経路で、青印が警備員とかの配置かな?」
「うん、そうだね。――ここの×印はキッドが狙っている宝石が展示される台の場所だよ」
そう言って探は模造紙を指差した。その周辺には警備員を示す青印が8個。窓際、出入り口近辺に13個。その他、ホール内の警備員や機動隊、刑事を含め、計231人。
「…………」
階毎にまとめられた模造紙をしばらく眺めてから、コナンは小さく息をついた。
(……まあ普通はそうだろうな。でもこれじゃ――)
「どうだい、コナン君?」
「うーんと……白馬の兄ちゃんは何かあるの?」
「……納得行ってないのは確かだね。キッドの進入口と思われる部屋にはセンサーが発生するよう指示は出しているんだが――」
言いながら、探は屋上と最上階の設計図の模造紙をテーブルの上に広げた。
「もちろん仕掛けたのは最上階。屋上の警備は5人。ドアの内側には8人隠れておくよう指示する予定になっている。だが問題はここなんだ」
腕を組んで難しそうにため息をつくと、探はコナンの隣の椅子に腰掛けた。
「警備体制としてはいつもあまり大差はない。それでキッドの犯行を阻止したこともあるが、捕まえてはいないのが事実だ。――何か新案を取り入れるべきだとは思うんだけどね……」
「…………盗らせちゃダメなの?」
「え……?」
コナンの言葉に、探は驚いて顔を上げた。新案と言えば新案だが、わざわざご丁寧に宝石を盗らせるのは本末転倒だろう。
「……まさか君はキッドの盗みを容認しようと――?」
「ある意味そうかな」
「いや、コナン君。彼はいわゆる泥棒なんだ。盗みを許すのは評価出来ない。彼の犯行を阻止し捕まえるのが――」
「うん、だからだよ」
頷きながら言うとコナンは建物の設計図が描かれた模造紙に視線をやる。
「この配置……進入や犯行時の阻止は出来るかもしれないけど、キッドが宝石盗んで逃走した時はどうなのかなって」
「……犯行後かい?」
「うん。――だってキッドが宝石盗んでもその後で本人捕まえれば阻止になるじゃない。だから犯行後の逃走経路に関しても強化したらどうかな?」
「――お!戻って来たな。どうだった?」
ドアが開き、コナンが入って来たのを見るや否やそう訊いた。
「案変えた?」
「……まあ多少な」
言いながらコナンは椅子に座ると快斗に仏語時点を渡す。
「あれ?訳手伝わないとか言ってなかった?」
「こうでもしねーと手伝わす気だろ?」
「………………容赦ねーな」
表情一つ変えず、淡々と言うコナンに、快斗は苦笑いして呟く。
「――ところで、変えたって言う案は主に逃走経路?」
「……堂々と訊くじゃねーか」
「内容まで訊いてねーじゃん。イエスかノーで良いし」
コナンは読み始めた洋書に視線を戻してページをめくった。
「俺はオメーと対峙すんの、大概犯行後だからな」
「……澄まして言う割に捕まえたことねーよな?」
誇らしげに言った快斗の言葉に、コナンは眉を上げた。咳払いと共に、本を閉じると快斗を見た。
「次の犯行、死んでこいよ」
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探の口調がよく分からないorz
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