「――何?キッドを逃走させるための経路でも練ってんの?」
『黒羽君……。君のような人がここに何しに?』
「まあ色々と資料集め。――なあ、アドバイス言ってやると、
マジでそれだと楽々逃げられんぜ?」
『キッドではないと言い張っている君に何が分かるんだい』
「何がっつーか、それ誰が見ても穴だらけじゃん」
『…………。だから考案中なんじゃないか』
「ホー。さっきから30分位必死でそいつ考えてたように思ったのは気のせいか」
『黒羽君……』
「あのさ、どうせならそこの警備員――」
『生憎だが、君のアドバイスだけは受ける気にはならないね』
「あ、そう?なら知り合い連れてきてやろうか?」
『知り合い?』
「さっきそこで見つけたんだよね。そういう策略立てるのに
すっげー頭の切れる知り合い。まだマシになると思うぜ、それ」
『……意外だね。君の知り合いに、そんな人間がいるとは思えないが』
「少なくとも、おめーよりはまだ切れると思うぜ?」
『黒羽君。用があるなら早く済ませて帰りたまえ』
とか。随分長い前置きになりましたが。
連続ストーリー性年賀状第一弾はそんな感じです。
あ、因みに舞台は都内で一番大きな図書館という。
快斗はキッド関係の資料集めか資料探しで、来館。
探はキッドの逮捕計画を立てに、個人閲覧室利用目的で来館。
本選んでた快斗が探見つけて、茶化すために後ろから覗いたところ、
楽に侵入&逃走可能な逮捕計画立ててるのを見つけたため、
アドバイスの一つでもしてやろうかと声かけた、という経緯。
探見つける前にシチュエーションはあるんですけども、
まあ、それは明日以降にお話します。
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