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※管理人は只今豚療養に付き病院にいます。本人は元気ですv
今のところ23日午後帰宅予定です。


今日の昼過ぎ、奈良の規制がちょっと緩和されて、体調がそこそこ安静なのを受け、直ぐにでも退院は可能だと言われました。なので……

断りました。

21時前後に結果分かるらしいならせめて結果聞いてからだろと思いますし。結果が共にシロなら夜退院可能、とも言われましたが、消灯後なら病院バタバタするし、迎えも疲れるだろうと、明日で良いと答えた人。

実際問題結構快適なんですね(笑)
ホームシック的なものもなし。院内色は驚くほど意外に美味しくて満足ですし、シャワーあたれるし、自室にTVもエアコンもない側からすると環境も悪くない。
外の見晴らしも電線だらけの自宅に比べ、病院は窓枠覗けば邪魔なのないし、人はあんまりこないし、ただ寝とくだけで過ごせるのは実に気楽です。

やっぱあれだよ。
隔離されてるって思うから滅入るだけなんですよね。ホテルと思えば良いんだよ(´▽`)
……まあ元々ジッとしてるの嫌いじゃないせいもあるかもしれませんが。


で、相当精神的苦痛感じてないと思った現象が。

『コナンの夢を見た』

という(笑)
定期的には見ますが、普通入院中には見ないでしょう。感覚どうあれ事実上は隔離されてるくせに。

青の古城よろしく、からくりのような色んな仕掛けのある洋館で事件が起こり、コナンがそれを解いていくというストーリー。
誰かが罠にかかり、人が一人行方不明。それを捜索中に手がかり見つけ、捜査が危険を伴うと感じたコナンが「お前はここにいろ!後は俺が捜す!」と走って行ったところで目が覚めました。6時半頃かな?

コナンが叫んだ相手は不明。可能性高いのは阿笠一行or両親。大人なら口調的に正体知ってる人。でも多分平次とか快斗は影が一切なかったんで、ないな。……口調的に最有力は哀か。

ただ今までコナンの夢見ても一切なかったBGM。今回の夢はアニメコナン見てるかのごとくシーンと同時にBGMが……!しかも漆黒サントラメイン(笑) でも組織物じゃなく。

実に愉快な夢でした。
まさかこんな夢を病院で見ようとは思わず。見た本人もかなり驚くきましたとも!



あ、それで。
小説ない代わりの病室落書き。一つ混じってるやつは、今朝解いてたクロスワードから。
『クドウオン→工藤オン→探偵モードスイッチ入った新一』というアホらしい発想になったため記念に(笑) 因みに答えは異口同音です。

今回描いた落書き用紙はコソッと持ち帰ってサイトにでもあげましょうか。
――ええ。いつもこんな思考なんで今の生活に苦痛を一切感じないのです(笑) 所詮便利なコナン脳。


結果出ました~。
共にシロでした!悪化して長引かないようしばらく大人しくしてて良かったv
とりあえず帰ったら鉄狸!後CSコナンの蜘蛛屋敷見るべ!
他は麺類と朝食に納豆が食べたい!やっぱ朝はご飯だよ、納豆だよー!基本、朝は納豆しか認めない人。旭川が好き♪(笑)




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※管理人は只今豚療養に付き病院にいます。本人は元気ですv
今のところ23日午後帰宅予定だそうです。


小説が一向に進まないので本日も普通の日記で。



快斗誕生日おめでと~!
一切祝えない私を許して…orz 落書きだけど一人病室で祝ったから…!

で、今日から退院に向けた検査が始まりました。喉に綿棒突っ込むだけですが。陰性かどうかってやつですね。これが今日と明日共に陰性なら晴れて帰宅です。待ってて鉄狸ー!


今日が快斗の誕生日ということで、落書き程度に祝い快斗描こうとしたんですが上手く行かなかったので、周りに色々描いてみた(笑)
病院から支給されたのは所謂三色ボールペン。黒以外も使わにゃ損かと微カラフルに。


そして、昨日の鉄狸見て、寝る前にパープルネイル読もうかなと持参マンガ確認。

な い ! Σ( ̄□ ̄;)

しまったぁー!直前に抜いてきた方がパープルネイルだ!! アホだー!自分バカだー!
と情けなく感じながら寝たという…。鉄狸とブルーワンダーは持ってきたのにな……






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※管理人は只今豚療養に付き病院にいます。本人は元気ですv
今のところ23日午後帰宅予定だそうです。



今日は小説はお休み。
……昨日の2章。仏語辞典が仏語時点になってましたね。すみません、帰宅後修正致します…。携帯でのやり方分からないorz

昨日はあれからytvを2時間。
パパは元々から優しいキャラなんだね。やっぱり好きだ、あのパパv(笑)
原作者が好きだというこの作品。あれ見てるとまじ快のキャラ構成云々は、やっぱ好きなんだなーと思った。

……ていうか私、1日の半分以上はytvだな。朝6~8時は朝日なのは物心ついた時から譲れない。昼2~4時も同理由でytv。
8時前は星占い的に8ch。その後朝ドラ。後はゴールデンまで基本ytv。たまに2chをはしご。ゴールデンは番組次第ですが2ch後8時までは大概毎日ですね。
部類はニュース系統多いというつまらない若者(笑)


まあそれはそうと、TV見て知りましたが父の日の花ってバラなんですね。快斗が盗一さんにあげるならピッタリな花じゃないですか!と思ったマイ思考(笑)
うーん、でもなぁ……
一応絵描きノートは持ってきましたがすぐ隠せないし、如何せん盗一さんの資料がない。まじ快全巻持ってきてますが初代持ってきてないんだよな……


調子は至って普通です。
絵の調子も戻って来てくれたようですv
昨日和葉描いたんですが顔が不満なので単体UPは遠慮しときます(笑) 代わりに今日描いたコナンでも。もう一つは今まで描いた落書き全体図。メニュー表の裏落書き記念すべき1枚目。

======================

鉄狸プチ感想。

うわっ!
何この長く語りたいけど語れないこの悔しさ!何この敗北感!豚野郎のバカヤロー!!
(そう言えば病室は806ですv


えーっと、とりあえず。
作画、演出、BGM共に満足ですv
二人のやり取りも満足ですv

あ、管理人は野郎同士の場合、友情以下しか受け入れられないタイプです。念のため。

原作でも言いましたが、とりあえず言いたいこと。

● 捕まえろよ、コナン!
● お前、一応敵認識なんだろ!? コナン!
● 共犯じゃねーか!コナン!
● 仲良い友人にさえ見えるよ、コナン!


かな?(笑)
キッドはコナンに対して好意的だと理解してるので違和感ないものの、キッドに対して裏なく好意的な名探偵はバリバリ違和感ありすぎる!

キッドに対して甘さ見せることもあるんだー…ともの凄く意外だった話。
同時に探怪の関係性が原作逸脱してなさそうで良かったなと思った話。帰ったら落ち着いて見るか。





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※管理人は只今豚療養に付き病院にいます。本人は元気ですv

今日は予定通り携帯小説を。
次は早くて日曜かと思います~。


さて今からパパでも見てみるかな♪消灯21時ですが、電気点けて良いと言われてるのでそれに甘えて。
明日はコナン、鉄狸v
18時以降は一番人来ない時間なので嬉しいさ~v

=====================

模造紙には製図が描かれていた。○印もあれば×印も付けられている。その傍には建物の写真がいくつか置かれていた。製図と写真を比べては、製図に記号を書き込んでいく。時折首を傾げては書いた印を同色で塗りつぶした。
「――それじゃツメ甘めーと思うけど」
「…………え?」
背後から聞こえた声に、驚いて振り返る。相手と目が合うと、快斗は素知らぬ顔で机に置かれた製図を指さした。
「それキッドの逮捕計画だろ?」
「……どうしてそう思うのか訊かせてもらいたいところだね」
「んー?だって今度その建物に現れるって最近のニュースでよくやってんじゃん」
「でもそれが『逮捕計画』だとは――」
「そりゃ印描かれた見取り図目の前にすりゃーな。オメーが躍起になってキッド捕まえたがってんのは知ってますから♪」
「…………」
無言で睨み返してから何も言わずに快斗に背を向けた。
「あれ?終わり?」
「……僕は君と話をしているほど暇ではないんでね。大した用がないのなら話かけないでくれたまえ」
振り返らず言う探に快斗はため息をつくと肩をすくめた。
「ま、別に良いけど。……でも今の計画じゃ、どれだけ悩んでもキッドに逃げ道与えるだけだぜ?」
「…………キッドでないと言い張る君に何が分かるというんだい?」
「計画のずさん性?多分それ、見た人間半数以上が穴だらけって認めんぜ?」
「……生憎だが、君視点じゃアテにならないね」
「なら連れてきてやろうか?アテになりそうな奴」
怒る様子もなく言った快斗の言葉に探はようやく手を止めると、快斗を振り返った。
「さっき見つけたんだよ。そのテのことに頭切れる知り合い」
「……そんな知り合いが君にいるとは意外だね。まあ、君の尺度じゃたかが知れていそうだけど」
「……んなこと言ってりゃ殺されんぞ、オメー」
「――ともかく!このことで君のアドバイスは一切お断りだ!分かったなら早く帰ってくれないかい?」
面倒くさそうに睨む探に肩をすくめると、快斗はようやく探に背を向けた。
「ヘーイヘイ、分かりましたよ。――あ、そうそう……」
きびすを返しかけて、快斗はわざとらしく探を振り返った。
「窓際の警備員の配置と位置変えりゃ多少は――」
「黒羽君!」


「白馬探……?」
一通りの悪ふざけを済ませて快斗は休憩室に戻った。幸いにもまだ残っていたコナンに快斗は今の一件を話し始めた。
「……確かオメー捕まえようとしてる探偵だろ?」
「そ。俺捕まえようとしてる探偵にして、たまに顔合わせるクラスメイト♪」
「え……?」
快斗の言葉にコナンは読んでいた本から思わず顔を上げる。
「待てよ……。クラスメイトで探偵って……すぐ見当つくだろ。俺なら速攻で疑うぞ?」
「うわっ!怖っえーの!」
快斗は言いながら、目を見開いてわざとらしくおどけた。
「でもさすがにいい線つくな。俺が認めてねーだけで、向こうは確信持ってんな」
「おいおい……」
「でも向こうは自分が捕まえる立場にいない場合、情報提供してくれっけどな♪」
「…………そこまで行きゃ共犯だろ」
「大丈夫、大丈夫。俺認めてねーから、立ち聞きみたいなモンでしょ♪」
「あのなぁ……」
「――でさ、頼みなんだけど、その白馬を手伝ってほしいんだよね」
顔をしかめるコナンに快斗は素知らぬ様子で続けた。
「……手伝うって何をだよ?」
「計画立案。あのままじゃ俺がつまんねーから」


(全く……。どうして僕が、標的本人からアドバイスを受けなければならないんだい!)
そこまで落ちぶれたつもりはないと、幾度呟いたことだろう。――快斗が帰ってから、不満と悔恨が葛藤していた。自分でも納得行かない計画を指摘されたことが癪で仕方ない。探は難しそうに顔をしかめると、椅子の背もたれに深く腰掛けた。
(…………ん?)
気を落ち着かせようと目を瞑ったところでドアのノック音が聞こえ始めて、探はドアに目を向けた。
「――おや」
 視線の先の珍しい相手に思わず声が出た。座っていた椅子から腰を上げると、ドアを開ける。
「コナン君じゃないか。どうしたんだい?こんなところで」
「あ、うん。書架に行こうと思って通りかかったら、白馬の兄ちゃんを見かけたから……」
途中で言葉を切ると、コナンは閲覧室の奥を覗いた。テーブルの一部が見えて、そこから模造紙の一部が見えている。
「邪魔……したかな?」
「え?あ、いや大丈夫だよ。煮詰まっていただけだから」
「……何やってたの?」
「キッドの逮捕計画だよ。何なら見ていくかい?」
「え?でも……邪魔じゃないの?」
「ああ。――それに君はキッドとの対決歴もあるし。何か気づいたら言ってくれて構わないよ。……少なくとも誰かよりは信用できるからね」
(誰か……ねぇ)
中に招き入れながら言った探の言葉に、コナンは苦笑いした。
(……まあ言いたい気持ちは分かるけどな)


「えーっと……」
コナンは空いてる椅子に乗ると模造紙を覗き込んだ。
「もしかして赤印がキッドの予想逃走経路で、青印が警備員とかの配置かな?」
「うん、そうだね。――ここの×印はキッドが狙っている宝石が展示される台の場所だよ」
そう言って探は模造紙を指差した。その周辺には警備員を示す青印が8個。窓際、出入り口近辺に13個。その他、ホール内の警備員や機動隊、刑事を含め、計231人。
「…………」
階毎にまとめられた模造紙をしばらく眺めてから、コナンは小さく息をついた。
(……まあ普通はそうだろうな。でもこれじゃ――)
「どうだい、コナン君?」
「うーんと……白馬の兄ちゃんは何かあるの?」
「……納得行ってないのは確かだね。キッドの進入口と思われる部屋にはセンサーが発生するよう指示は出しているんだが――」
言いながら、探は屋上と最上階の設計図の模造紙をテーブルの上に広げた。
「もちろん仕掛けたのは最上階。屋上の警備は5人。ドアの内側には8人隠れておくよう指示する予定になっている。だが問題はここなんだ」
腕を組んで難しそうにため息をつくと、探はコナンの隣の椅子に腰掛けた。
「警備体制としてはいつもあまり大差はない。それでキッドの犯行を阻止したこともあるが、捕まえてはいないのが事実だ。――何か新案を取り入れるべきだとは思うんだけどね……」
「…………盗らせちゃダメなの?」
「え……?」
コナンの言葉に、探は驚いて顔を上げた。新案と言えば新案だが、わざわざご丁寧に宝石を盗らせるのは本末転倒だろう。
「……まさか君はキッドの盗みを容認しようと――?」
「ある意味そうかな」
「いや、コナン君。彼はいわゆる泥棒なんだ。盗みを許すのは評価出来ない。彼の犯行を阻止し捕まえるのが――」
「うん、だからだよ」
頷きながら言うとコナンは建物の設計図が描かれた模造紙に視線をやる。
「この配置……進入や犯行時の阻止は出来るかもしれないけど、キッドが宝石盗んで逃走した時はどうなのかなって」
「……犯行後かい?」
「うん。――だってキッドが宝石盗んでもその後で本人捕まえれば阻止になるじゃない。だから犯行後の逃走経路に関しても強化したらどうかな?」



「――お!戻って来たな。どうだった?」
ドアが開き、コナンが入って来たのを見るや否やそう訊いた。
「案変えた?」
「……まあ多少な」
言いながらコナンは椅子に座ると快斗に仏語時点を渡す。
「あれ?訳手伝わないとか言ってなかった?」
「こうでもしねーと手伝わす気だろ?」
「………………容赦ねーな」
 表情一つ変えず、淡々と言うコナンに、快斗は苦笑いして呟く。
「――ところで、変えたって言う案は主に逃走経路?」
「……堂々と訊くじゃねーか」
「内容まで訊いてねーじゃん。イエスかノーで良いし」
コナンは読み始めた洋書に視線を戻してページをめくった。
「俺はオメーと対峙すんの、大概犯行後だからな」
「……澄まして言う割に捕まえたことねーよな?」
誇らしげに言った快斗の言葉に、コナンは眉を上げた。咳払いと共に、本を閉じると快斗を見た。
「次の犯行、死んでこいよ」

====================

探の口調がよく分からないorz

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※管理人は只今豚療養に付き病院にいます。本人は元気ですv


携帯小説はキリ悪いので明日にはなるべく上げます。
代わりに落書き云々をお楽しみ下さいv


さて。今日医師から退院は早くて23日午後と言われました。というわけで確実に快斗誕生日が祝えないことが明らかになりました。…………ゴメン、快斗orz

一応本人はこの生活苦痛じゃありません。もしかすると自室より広いですし。空調24時間完備。バスタブないもののシャワー有り。
熱も36度台続いてるので久々にシャワーあたって実にさっぱりです(´▽`) 風呂はええのぅ♪
朝6時に院内モーニングコールが流れるんですが、今朝それ鳴って「あ!病院か!」と思い出したという程に気にしてないもよう(笑)


とある大人の事情からあまり医師や看護士の方来られないと言うことを聞かされ、来るタイミングが分かってきた3日目。
結構自由にコナンやらまじ快読んで楽しんでますv

衣類はもちろん、本やラジオの持ち込み可能なものの退院時処分と言われてるので持ってきたのは内緒に……。だって!コナン捨てるなんて惨すぎるΣ( ̄□ ̄;)
私には出来ない!処分と分かってて手放せるわけがない!24巻以降全部初版なんだぞ!やると言われて了承する私だと思うなよー!
つーかそれなら教えてよ!orz

……ただそのマニュアル、S●RS基本に作られたものっぽいので大丈夫な気はするんですがね…。
携帯没収されないので。……むしろ常に付けてるメガネOKなら大丈夫だよな。鼻と喉に一番近いよ?


いや、もっと言えば本人持って帰れるんだから大丈夫なんじゃないのか…?


という報告日記。
……普通いないよね、こんな患者(笑)



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※管理人は只今豚療養に付き病院にいます。本人はそこそこ元気ですv

携帯は使えるので日記はそこから。
「ここは一般病棟からは隔離されていてね。手術用の機械は置いてないんだ。だから携帯電話は使えるんだよ」
な摩天楼病院シーンな感じです。

えーっと……。
やっぱりPCないと面白おかしく日記書けないので、書き途中の携帯小説でも日記代わりに載せておきます。
今年初めに話したストーリー年賀状の小説版。暇なんで寝ながら小説書いてたまったら上げていきます。

主な登場人物はコナン、快斗、探、キッドで、基本快斗主体で進むはず。暫定設定は今年1月前半日記をご覧下さい。
設定は探怪同様です。コナンと快斗は知り合いなのでご注意下さい。
……しかし登場人物、野郎だけって…ものっそいむさいよね(笑)

======================

(でけぇのは図体だけですか……)
やれやれとため息をもらす。万一足がついたらマズいからと館内の検索システムは用いず、粗方の目星をつけて書架を見て回っていた。――が、目当ての本はなかなか見つからない。
(蔵書数が売りの割には品揃えはいまいちだな)
都内最大と謳われる都立図書館。今度の盗みの参考にと資料探しに立ち寄ったは良いものの、無駄にだだっ広いだけで目的の本を探すには骨が折れる。
もちろん、システムの整った蔵書検索機はあるが、下手に使えば、自分の身元がバレかねない。司書に訊いても同じことだ。
総目録を頼りに、目星をつけた書架へ資料を探しに行ったところで、目的の資料が見つかる方が奇跡なのだ。
(……やっぱ使うしかねーか)
闇雲に探したところで何も見つからまい。仕方がないと諦めて検索機を使おうと決め、ひとまずトイレへ足を運ぶことにした。
(見た目覚えられてると厄介だしな。ただ問題は――)
容姿云々は変装で何とかなるが、さすがに指紋はごまかしが利かない。手袋をしてパネルを押せば逆に目立つだろう。――さて、予防線をどこまで張るべきか……
(……ん?)
ふと目の前を何かが横切った。どことなく既視感を感じて目線で後を追う。
(んー?)
慣れた足取りで館内を歩く様子からしてここの常連なのだろう。
(……本の虫か。あんな子供の内から読書家なんじゃ、果てはインテリか小難しい学者にしか――)
既に2冊の書籍を手に取っているにも関わらず、尚館内を歩き回る小学生の将来に一抹の不安を覚えかけて思考が止まる。
(――っ名探偵!?)
最初に感じた既視感の正体に、快は反射的に書架の棚に身を隠す。
(…………って、別に隠れる必要ねーじゃん)
ガタンッと小さく音を立てた棚に我に返ると、棚の影から顔を出す。
(……ミステリー好きなのは知ってっけど、今更図書館で読む程か?)
コナンならばミステリーと付くものは既に読破していそうなものだ。わざわざ図書館に来てまで読む必要はないだろう。
(何か特別な用事でもある……ん?)
コナンの行動を遠目に眺めていた快はふと目を止めた。先ほどから同じ書架を往復していたコナンが、踏み台を抱えて戻ってきたのだ。どうやら書架の――しかも最上段に陳列してある書籍を見たいらしい。
(いや、あれはさすがに無理だろ)
普通の大人ですら届くか届かないか微妙なラインだ。たとえ踏み台を使ったにしても、小学生の背が届くような高さではない。そのために子供用の図書は児童書架という形で設けられているのだ。本来小学生が向かうのはそこだろう。少なくとも、連れもいない小学一年生が一般書架に立ち寄ることはまず考えられていまい。
(……しゃーねぇなぁ)
周りに大人がいるにもかかわらず誰にも頼らないのは、さすがに不審さがあると自覚症状はあるのだろう。――だが、そもそも子供が一般書架にいる時点で不審極まりない。おまけにそこで最上段にある図書を取ろうものなら目立って普通だ。
遠目に眺めてるのも無慈悲に感じ、快斗はコナンのいる書架まで歩く。棚の前で片足をヒョイと上げると、コナンが取ろうとしている図書を横から引き抜いた。
「あ……」
 その瞬間コが小さく声を上げる。その行動に反応するより先に、快斗は手にした表紙に顔をしかめた。
「――ホレ」
ようやくコナンを振り向いて、手にしたばかりの本を渡す。
「――え?お前…………」
初めてその存在に気付いたようにコナンは意外そうな声を上げた。その様子に快は静かに自分の口元で人差し指を立てる。
「一つアドバイスな。人目気にして周り頼らないより、届きもしない場所にある洋書は読まない方が賢い選択だぜ?」

「――で?お前みたいな奴が図書館に何の用なんだよ?」
「みたいな、ってな……。一応資料集め」
「一応?」
「だってここ品揃え悪ィじゃん。目的の資料なんて全然――」
「そりゃオメーの探し方の問題だな。ちゃんと調べたのかよ?」
人通りが少ない方が良いだろうと、2人は5人程が入れる休憩室に場所を移して話をしていた。
「都内最大を謳う図書館だぜ?むしろ掘り出し物すらあるってのに」
「……何処に?」
怪訝に顔をしかめる快斗に、コナンはテーブルに置いた書籍の表紙を小突いた。
「原書の初版本だぜ?」
「……だからいくらなんでも、公の場で、見た目小学生が洋書読むのはやめた方が良いって」
「仕方ねーだろ?持出厳禁図書扱いなんだからな。――大体、版指定検索さえ出来るんだぞ?お前どんなキーワードで検索かけたんだよ?」
「……勘」
「は?」
予想外の言葉にコナンは難しそうに顔をしかめた。
「……手当たり次第ってことか?」
「目視的な意味でな」
「もく――っ!っておい、ちょっと待て!目視で見当たらねーから品揃え悪いって……!テメーどれだけ身勝手な理屈だよ!?」
「……やっぱそう?」
「当たり前じゃねーか!」
苦笑いして呟きがちに言う快斗にコナンは即答して返すと、ため息をついた。
「……ったく。――それで?調べたかったのは『ビッグジュエル』の何なんだよ?」
「大分類は歴史かな?ただどっちかっつーと裏話に近けーけど。それにまつわる製作秘話とか、最近の事象に関連してたりとか」
「それで歴史分類を見て回ったのか?」
「ま、そんなとこ♪」
「…………。ちょっと待ってろ」
ため息混じりに椅子から立ち上がるとコナンは休憩所を後にした。それを黙って見送ると、快斗はテーブルの上に肩肘をついて、自分の手の平に顎を乗せた。
「……突き詰めて言うと、調べたいのは『ビッグジュエル巡る謎と攻防』ってとこだけどな」

待たされること20分しばし。快斗が、行き違うこと必至で館内を捜しに出ようとした頃、コナンが休憩室へと入って来た。
「……あれ?手ぶら?」
「何がだよ」
身一つのコナンに快斗は不思議そうな声を上げる。言われた言葉にコナンは逆に不機嫌そうに快斗を睨んだ。
「ホラ。ここの館内詳しそうだったし、探しに行ってくれたのかなー?と思って」
「まあ半分正解だな」
「半分?」
首を傾げる快斗に答える代わり、コナンは紙切れ一枚を手渡した。
「めぼしい書籍のリスト。書架の場所は自力で探しな。館内地図と分類記号照らし合わせりゃ何とかなるだろ」
「……例の検索機?」
「ああ。誰かさんと違って、関連書籍調べたことで足がついても、俺は困らねーからな」
わざとらしく言うコナンに眉を寄せる快斗だが、すぐに意外そうに目を瞬いた。
「気付いてた……?」
「まあな。――こんなだだっ広い図書館で、検索機に頼らない無謀な理由っつったら、オメーの場合それ位だろ」
「すっげ、さすが名探偵!」
「……テメーに誉められても嬉しかねーよ」

さんきゅー♪
と一言残してから、快斗は休憩室から出て渡された紙に目を落とした。
(……確かに足ついても大丈夫だろうけど、これはこれでヤバくね?)
紙に書かれていたのは英字のみ。一番下に『和訳は手伝わねーぞ』と添えられてる以外は全て英語である。しかもよく見れば、フランス語かイタリア語らしいものすらある。
(……いや、さすがにこの辺は選定者の和訳責任くれー発生しても良いぐらいじゃねぇ?)
どうやって見つけて来たのかすら分からない程に深すぎるリストに苦笑いしながらも、快斗は分類記号を頼りに書架を巡った。リストに挙げられているのは6件と、比較的少なめだ。全てを簡単に見て回っても1時間とかからないだろう。
パラパラと6冊のリストを見て回ってから、唯一英語でない書籍を手に取った。
(この和訳だけは責任取れよな、名探偵)
理解不可能と言うわけでもないが、洋書に比べれば多少なりと読解に時間がかかる。選定者を時間短縮に利用するくらいの権限はあるだろう。先に帰られては困ると、快斗は来た道を戻り始める。
(……ただまあ、わざわざ確認和訳しなくても、希望通りの本らしいってのは予想つくけど)
手にした書籍に再び目を落とすと快はため息をついた。
(この甘さがキッドの時にありゃ有り難いんですけど!)
リストに上がった6件の書籍。結果が少ない割に、戻ってくるのが遅かった時点で気付くべきだったのだ。
コナンから渡された紙に記載されていたのは、どれもこれもビッグジュエルにまつわる謂われに関するものであった。検索機のみであそこまで一致するのは有り得ない。
(ご丁寧に確認までしたくせに何で持って来なかったんだか……)
――自分の宿敵相手に情けをかけられてると思われるのは癪だから。
頑固で負けず嫌いな反面、妙に堅気なコの性格を思えばそんなところだろう。
(だったらしなきゃいいのに)
そしてまた、その行為に対して礼を言おうものなら『気味が悪い』と返すだろう。
その矛盾した行動が、いやに可笑しく感じて快は小さく笑う。
(あーあー、全く。探偵ってのは難しい生き物だねぇ)
タイプは違うが、自分を捕まえようとしている探偵は二人いる。気難しくて対応に困る堅気な探偵と、あろうことか情報提供までやってのける緊張感のない探偵。どちら共完全に決裂しているわけではないから奇妙な話だ。
(……あれ?)
休憩室に戻ろうと、個人閲覧室の前を通った時だ。見慣れた人物を見つけて足を止めた。
(何?この厄日……)
難しい顔で模造紙に向かっている知人を見てため息をつくも、手は個人閲覧室のドアを開けていた。

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只今絶賛豚療養中の管理人です、こんにちは。


あれですね。TVで自分が取り上げられるとちょっと犯罪者になった気分ですね(笑)
あ、36.4度から熱上がらないのでバリバリ元気です。

……つーか本人今あんまり苦痛じゃないんだよな。病室個室なくせに関連費用国・県持ちでタダだし、携帯は使えるしTVはあるし。
階数上の方なんで見晴らし良いですしね。夜景は綺麗ですよ~。


で、医師が様子見ついでに「退屈でしょう?」と、テレビ雑誌とクイズ雑誌提供してくれました。
テレビ雑誌を探せばコナンが!コソコソ撮ったので載っけときまーすv 内容紹介前編ですけどね。
で。多分クイズ解き用にペン渡されたので、メニュー表の裏に落書きしてみた。うん、ちょっと和んだ(笑)


という現状報告。
……意外に楽しんでる自分がいるよな。真面目に小説ネタ集めしてるよ、私。

一応また20時前後にでも小説引っ提げて帰ってきます~。
前々から密かに作ってた年賀状小説。






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