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その賭け事に参加すると、場合によっては死ぬことになる

そんなことが囁かれるとあるゲーム。
あなたは参加してみようと思いますか……?
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最近、酷暑な日々が続くもんでね。
そんなネタで小説を書いてみるのもいいかもしれない。
この時期定番の怪談話。
個人的には結構怖いと思う話を一つ紹介しましょう。


文字説明にしようとしたら、
どういうわけか小説っぽくなったので、
私には珍しくオリジナル小説風な説明でお楽しみ下さい。

=================================

とある土地のとある大学。
数週間前から、そこの学生が2人行方不明らしい、
ということが、学生達の間で噂として広がった。

普段からオカルト好きで知られてたその2人は、
恐らく危ないことに手を出して、神隠しにあったのだろう、
という話さえ持ち上がってきた。

そんな中、山中で身元不明の若い女性の遺体2体が発見された、
というニュースが、テレビで取り上げられた。
当然「その遺体は、行方不明の2人である」と、
学生の誰もがそう信じて止まなかった。

    ★           ★          ★

「……こっくりさん?」

「そう!人数が足りなくて、どうしてもって言われたの。
 私1人だけだと不安だから、一緒に来てくれない?」

「ええ……。私、そういうの苦手なんだけどなぁ……。
 というか、苦手なの知ってるはずじゃない?」

「うん、知ってる。でも頼んでる」

「…………」

 ホラーやオカルトが苦手で嫌いなのは知っている。
知った上で頼んでるんだから、来てくれたって良いじゃないか。
口調と目でそう訴えられて、止む無くその依頼をのんだ。
――しかし、その理屈はおかしすぎる。

    ★           ★            ★

 その日の夜。
ホラーゲームの舞台として選ばれたのは、
昭和の名残が感じられる古びた日本家屋。
使われなくなって相当の年月が経っていると思われるが、
一体どうやってこの場所を知ったのだろうか。

 その場に集合したのは、誘った友人を除けば更に3人。
友人の紹介によれば、学内にある心霊サークルのメンバーなんだとか。

 挨拶もそこそこに、
心霊サークルのメンバーに案内されるがまま、
室内に入ると、広間のような場所に辿り着いた。
そこの一角にロウソクを立て、それを囲むように座る。

 廃墟なだけあり、家の明かりは点かず、
ろうそくの明かりだけで進められるこっくりさんゲーム。
定番ルールで進めようとすると、サークルメンバーからストップがかかる。

「これ、まずは最初に霊にリーダーを決めてもらうんだ」

「リーダー……?」

「まあ、いわゆる『進行役』みたいなものかな。
 ゲーム内の決定権を握る人だよ」

 何故そんなものが必要なのか。
そして、何故それを霊が決めるのか。
この手の遊びの原理は、さっぱり分からない。

 サークルメンバーが、何やら小言を呟きだすと、途端に背筋に寒気が走り出す。
怪談話をしていると、自然と霊が近くにやってくる。
そんなことを、小学生か中学生の修学旅行で聞いた気がする。
この気配を感じるのが嫌だから、この手のゲームには参加したくないのに……。

 不意に体に電撃のようなものが走って、我に帰る。
目を丸くして、辺りを見渡すと、サークルメンバーが首を縦に振った。

「今回のリーダー役に選ばれたのは君みたいだね」

 どうやら、『リーダー役』に選ばれる時の一瞬だけ、
その人のところに霊が降りるらしい。
目の覚めるような電撃を感じるのが、その瞬間なんだとか。
……はた迷惑、この上ない。

    ★           ★            ★

 それからしばらくは、ごくごく普通のこっくりさん状態。
こっくりさんゲームが終盤に差し掛かった時、
サークルメンバーの1人が、意味ありげに私を見た。

「このゲームの終わり方ってさ、
 賭けに参加するかしないか、を決めなくちゃダメなんだ」

「……賭けってどんなやつ?」

「知らない」

「え……?」

「でも、この『賭け事』をやらないと、終われないんだよ。このゲーム」

 ――きな臭い。
というより、そういうことはやる前に言ってほしい。

「で、どうする?賭けてみる?それともやめる?」

「え!?私が決めるの?」

「決定権があるのは『リーダー』だけだから」

「…………」

 無茶振りにも程度ってもんがあると思う。
でも、今更ここで文句を言っても仕方ない。
賭け事の内容を知りたいという好奇心はうずくけれど、
自分の第六感は『やめろ』と言ってるようだ。

「――賭けない。
 そんな得体の知れないものの先なんて見たくないから」

「そっか。分かった」

 それが合図になったのか、目の前のロウソクの火が音もなく消える。
それと同時に、今回の居心地の悪い心霊ゲームは終了した。

 廃墟と化した怪しげな日本家屋を後にしながら、
私は、今まで気になっていたことをサークルメンバーに問う。

「賭けをした場合、悪い結果になった場合って、
 一体どんなことが起こるんだと思う?」

「…………」

 その質問に、全員が揃って足を止めた。
次に自分の方を見たその表情は、本当に真剣な目。

「……死ぬのかもしれない」

「え?」

「…………学内で行方不明になった2人って、このサークルにいてた2人なんだ。
 今回の遊びをした時、試しに賭けに乗ってみたら、
 その翌日に1人いなくなって、また別の日に1人……。
 しかも、行方不明になるのって、決まってリーダー役を務めた人で」

 ――そんなの冗談じゃない。
 もしそれが本当だとしたら、今回賭けに乗っていたとすれば、
 次に被害者となるのは……。

「ゴメン。私がこのゲームに参加するのはこれっきりね。
 ……それと、そんな曰くつきのゲーム、興味本位でやるもんじゃないよ。
 もう、止めた方が良いんじゃないかな?」

 荒い口調でそう言ってから、私は強引に友人の手を引っ張って帰路についた。
もう二度とあのゲームには参加するんじゃない!と何度も言い聞かせながら。
別に、その話が事実であると信じたわけじゃない。
ただ、不気味なまでの偶然の一致は、やはり気持ちの良いものではないし、
万一という可能性もある。可能性が0でないなら、関わらないのが身のためだ。

    ★           ★            ★

 それから1週間後。
私と友人の元に、サークルメンバーの1人が訪れた。
あまりにも青い顔をして、興奮しながら話すので、
友人と2人で、彼女をなだめすかしてから、再度事情を聞いた。

 彼女が言うには、
その後、サークルメンバーで幾度か例のゲームをやっていたらしい。
そしてまた、興味本位で賭けに参加したところ、
やはり、リーダーを務めたメンバーが行方不明になり、
確かめる!と、残った2人で試したところ、同じくリーダー役は行方不明に。

 どうしよう!と、動揺するばかりの彼女に対し、
私と友人は、かける言葉が見つからず、無言で彼女を見つめるだけだった。

    ★           ★            ★

 ――そして、その夜。
先に見つかった2人の不明遺体は、
最初に行方不明になっていた、女子学生2人と判明したらしい。

 しばらくしてから、最近行方不明になった2人の遺体も出てくるのか。
それは、今はまだ、誰にも分からない……。
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――と、いう夢を見たんだ。
結構怖くってさ。かなり詳細まで覚えてる。
話の内容的に、プチ小説仕立てに出来そうだったので、
日記ネタとして書いてみました。

因みに、夢の中の自分は、
リーダーとして霊に指名された人物でした。
……だから余計に怖かったんだよ。


で、どうでしょうか。
夢の内容が上手く伝わってると良いんですけども。
『ええ!これのどこがホラー?』
とか言われたらどうしようか……orz

私、ホラーな夢なんて、殆ど見たことないのにな…。
昨日、寝苦しいほど暑かったから、そのせいで変な夢見たのかな…?

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